GF e-side
純情エゴイストへの愛を散らかし中。
2008'08.17.Sun
あづまさんがお誕生日だったので、勝手にSSを送り付けました。あづまさんの7/29の日記に描かれているイチゴのわひろがあまりに可愛くて大好きなので、そのイメージで書きました。…と思ったらあづまさんがSSからオマケ漫画を描き起こしてくれました!ちょっとあづまさん、私を喜ばせてどうするんですかーっ!!相変わらず人を喜ばせるのが上手すぎです。
ともあれ、お誕生日おめでとうございました~v
送ったSSは続きにしまっておきます。
ともあれ、お誕生日おめでとうございました~v
送ったSSは続きにしまっておきます。
* * *
仕事帰りに買い物に寄ったら、美味しそうなイチゴがあったので買って来た。
ヒロさんは結構甘いものが好きで、ケーキやフルーツなんかも好んで食べる。初めてそれを知った時は正直意外だったけど、それらを食べるヒロさんの姿が可愛くて、貰い物のケーキや旬のフルーツはなるべく家に持って帰るようにしている。
イチゴを冷蔵庫に入れておくと、今日の食事当番のヒロさんが目敏く見つけた。
「お、イチゴじゃん。そんな季節かー」
「色も良くて美味しそうだったから買って来ました。後で食べましょう」
「…お前さ、食べましょうって言ってもいつもあんまり食わないよな。俺ばっり食ってる気がする」
ええ、それはあなたの食べる姿が可愛くて、いつまでも見ていたいからです、なんて言ったら拳か蹴りが飛んで来るので口にはしない。だから、当たり障りのない答えを返す。
「俺は少し食べられれば満足するんで」
「ふーん?」
ヒロさんは納得していなそうだったけど、敢えて追求はして来なかった。
「あ、しまった…」
夕食を終え、後片付けをしていたヒロさんが何かを思い出して手を止める。
「どうしました?」
「仕事一つ片付けるの忘れてた…」
「ああ、それじゃあ後片付けはやっておきますよ」
「悪いな。今度食事当番代わるから!」
「いいですよ、そんなの」
実際、俺の方が急な仕事が入る事が多くて、ちゃんと食事当番としての責任を果たせていない事の方が多い。
こんな時くらい、少しでもヒロさんの役に立ちたい。
ヒロさんが自分の部屋に閉じこもってから一時間経ったけど、出て来る様子はない。
(まだかかるのかな…)
洗って食べられる状態にしたイチゴは冷蔵庫で冷やしてある。できれば一番美味しい今夜のうちに食べてしまいたい。明日は俺が夜勤で、ヒロさんと一緒に夕食を取れないから、ヒロさんがイチゴを食べるところを見られないのは淋しい、という俺のワガママもある。
一つ良い方法を思い付き、イチゴを持ってヒロさんの部屋に行く。
ノックをして応えた声には特に苛立ちなどが感じられないから、切羽詰まった状況の仕事ではないらしい事を察して安心する。
部屋に入ると、書類をチェックしていたヒロさんが顔を上げ、俺が持って来たイチゴに目を留めた。
「あー。しばらく手ぇ離せそうにないから、お前先に食っていいぞ」
「そう言うと思って、ここまで持って来ました」
「どういう事だ?」
「ヒロさんはそのまま仕事してて下さい。俺が食べさせてあげます」
「はぁ!?」
イチゴなら、簡単に食べさせてあげられる。ヒロさんにイチゴを食べてもらう事もできるし、ヒロさんが食べるところを見られるから、俺も嬉しい。
「そこまでしてもらわなくていいよ!後で自分で食う!」
「俺…、ヒロさんと一緒に食べたいと思って買って来たんです」
ちょっとズルいと思ったけど、ヒロさんの了承を取りつける一番の方法を取る。案の定、ヒロさんは怯んでいる。本当に優しくて可愛い人だ。その優しさにつけ込んですみません、と心の中で謝った。
「へ、変な事するなよ!俺は仕事中何だからな!」
「はい。イチゴを食べさせるだけだから、変な事なんてしません」
了承してくれたので、皿から一粒イチゴを摘んで、ヒロさんの口元に持って行く。
「はい、ヒロさん」
真っ赤で美味しそうなイチゴと、同じように真っ赤なヒロさんの頬。
恥ずかしがって口を閉じていたヒロさんだったけど、意を決したように口を開いてくれた。
「食えばいいんだろ、食えば」
その口にみずみずしい赤い実を一粒入れると、一粒目を飲み込んだヒロさんの表情が変わる。
「…旨いな、これ」
「そうですか?良かったです」
ヒロさんが幸せそうな顔をして食べてくれるのが嬉しくて、二粒、三粒と続けて食べさせる。夢中になって食べているのが可愛くて、つい見つめてしまうと、俺の視線でヒロさんが我に返ってしまった。
「あ、お前やっぱり全然食ってないじゃないか」
皿に残っているのは、あと一粒。
「それはお前が食え」
ヒロさんに食べてもらいたいのに…。
でも、一粒も食べてないから、きっと俺が食べるまでヒロさんは引き下がらない。
「…わかりました」
しょうがないので、最後の一粒は自分の口へ運ぶ。
「甘くて旨いだ…ろ…っ!?んっ…」
そして、そのままヒロさんの口へ。
頭をしっかり抱え、口から口へ真っ赤な甘い実を移す。
キスの甘さと、イチゴの甘さが混じり合い、なんともいえない甘い気持ちになる。
唇を離すと、ヒロさんがイチゴ以上に真っ赤になりながら、口の中に放り込まれたイチゴをもぐもぐと咀嚼しながら睨み付けていた。
「とても甘くて美味しかったです」
「お前な~…」
「ごちそうさまです。ヒロさん、仕事続けて下さい」
「仕事が片付かなかったらお前のせいだからな…」
まだ真っ赤なままで書類に目を落としたヒロさんは、悪態をつく。
「えー。俺、何も邪魔してませんよ」
「ふざけんな!」
今日はとても良い日だった。
幸せそうにイチゴを頬張るヒロさんを見られたのも良かったし、その表情を間近で見られた。
可愛いあなたと甘いキス。ごちそうさまでした。
Fin
仕事帰りに買い物に寄ったら、美味しそうなイチゴがあったので買って来た。
ヒロさんは結構甘いものが好きで、ケーキやフルーツなんかも好んで食べる。初めてそれを知った時は正直意外だったけど、それらを食べるヒロさんの姿が可愛くて、貰い物のケーキや旬のフルーツはなるべく家に持って帰るようにしている。
イチゴを冷蔵庫に入れておくと、今日の食事当番のヒロさんが目敏く見つけた。
「お、イチゴじゃん。そんな季節かー」
「色も良くて美味しそうだったから買って来ました。後で食べましょう」
「…お前さ、食べましょうって言ってもいつもあんまり食わないよな。俺ばっり食ってる気がする」
ええ、それはあなたの食べる姿が可愛くて、いつまでも見ていたいからです、なんて言ったら拳か蹴りが飛んで来るので口にはしない。だから、当たり障りのない答えを返す。
「俺は少し食べられれば満足するんで」
「ふーん?」
ヒロさんは納得していなそうだったけど、敢えて追求はして来なかった。
「あ、しまった…」
夕食を終え、後片付けをしていたヒロさんが何かを思い出して手を止める。
「どうしました?」
「仕事一つ片付けるの忘れてた…」
「ああ、それじゃあ後片付けはやっておきますよ」
「悪いな。今度食事当番代わるから!」
「いいですよ、そんなの」
実際、俺の方が急な仕事が入る事が多くて、ちゃんと食事当番としての責任を果たせていない事の方が多い。
こんな時くらい、少しでもヒロさんの役に立ちたい。
ヒロさんが自分の部屋に閉じこもってから一時間経ったけど、出て来る様子はない。
(まだかかるのかな…)
洗って食べられる状態にしたイチゴは冷蔵庫で冷やしてある。できれば一番美味しい今夜のうちに食べてしまいたい。明日は俺が夜勤で、ヒロさんと一緒に夕食を取れないから、ヒロさんがイチゴを食べるところを見られないのは淋しい、という俺のワガママもある。
一つ良い方法を思い付き、イチゴを持ってヒロさんの部屋に行く。
ノックをして応えた声には特に苛立ちなどが感じられないから、切羽詰まった状況の仕事ではないらしい事を察して安心する。
部屋に入ると、書類をチェックしていたヒロさんが顔を上げ、俺が持って来たイチゴに目を留めた。
「あー。しばらく手ぇ離せそうにないから、お前先に食っていいぞ」
「そう言うと思って、ここまで持って来ました」
「どういう事だ?」
「ヒロさんはそのまま仕事してて下さい。俺が食べさせてあげます」
「はぁ!?」
イチゴなら、簡単に食べさせてあげられる。ヒロさんにイチゴを食べてもらう事もできるし、ヒロさんが食べるところを見られるから、俺も嬉しい。
「そこまでしてもらわなくていいよ!後で自分で食う!」
「俺…、ヒロさんと一緒に食べたいと思って買って来たんです」
ちょっとズルいと思ったけど、ヒロさんの了承を取りつける一番の方法を取る。案の定、ヒロさんは怯んでいる。本当に優しくて可愛い人だ。その優しさにつけ込んですみません、と心の中で謝った。
「へ、変な事するなよ!俺は仕事中何だからな!」
「はい。イチゴを食べさせるだけだから、変な事なんてしません」
了承してくれたので、皿から一粒イチゴを摘んで、ヒロさんの口元に持って行く。
「はい、ヒロさん」
真っ赤で美味しそうなイチゴと、同じように真っ赤なヒロさんの頬。
恥ずかしがって口を閉じていたヒロさんだったけど、意を決したように口を開いてくれた。
「食えばいいんだろ、食えば」
その口にみずみずしい赤い実を一粒入れると、一粒目を飲み込んだヒロさんの表情が変わる。
「…旨いな、これ」
「そうですか?良かったです」
ヒロさんが幸せそうな顔をして食べてくれるのが嬉しくて、二粒、三粒と続けて食べさせる。夢中になって食べているのが可愛くて、つい見つめてしまうと、俺の視線でヒロさんが我に返ってしまった。
「あ、お前やっぱり全然食ってないじゃないか」
皿に残っているのは、あと一粒。
「それはお前が食え」
ヒロさんに食べてもらいたいのに…。
でも、一粒も食べてないから、きっと俺が食べるまでヒロさんは引き下がらない。
「…わかりました」
しょうがないので、最後の一粒は自分の口へ運ぶ。
「甘くて旨いだ…ろ…っ!?んっ…」
そして、そのままヒロさんの口へ。
頭をしっかり抱え、口から口へ真っ赤な甘い実を移す。
キスの甘さと、イチゴの甘さが混じり合い、なんともいえない甘い気持ちになる。
唇を離すと、ヒロさんがイチゴ以上に真っ赤になりながら、口の中に放り込まれたイチゴをもぐもぐと咀嚼しながら睨み付けていた。
「とても甘くて美味しかったです」
「お前な~…」
「ごちそうさまです。ヒロさん、仕事続けて下さい」
「仕事が片付かなかったらお前のせいだからな…」
まだ真っ赤なままで書類に目を落としたヒロさんは、悪態をつく。
「えー。俺、何も邪魔してませんよ」
「ふざけんな!」
今日はとても良い日だった。
幸せそうにイチゴを頬張るヒロさんを見られたのも良かったし、その表情を間近で見られた。
可愛いあなたと甘いキス。ごちそうさまでした。
Fin
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